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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻8号

2011年08月発行

文献概要

今月の主題 神経疾患common diseaseの診かた―内科医のためのminimum requirement よく遭遇する神経疾患/見逃したくない神経疾患

自律神経障害の診かた

著者: 山元敏正1 荒木信夫1

所属機関: 1埼玉医科大学神経内科

ページ範囲:P.1395 - P.1397

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ポイント

★自律神経症候は視診のみではわかりにくいことが多く,病歴の聴取が大事である.

★起立性低血圧が疑われれば,ベッドサイドで臥位と立位の血圧を測定し,その有無を確認する.

★Parkinson病と多系統萎縮症では,自律神経障害の責任病巣に差があるため,自律神経症候にも違いがある.

★自律神経不全症で喘鳴を認める場合には,原因として声門開大不全があり,突然死する可能性があるため,専門医への受診を勧める.

参考文献

1)山元敏正:パーキンソン病における自律神経症状.パーキンソン病のVisual View.Fronti Parkinson Dis 3:88-92,2010
2)山元敏正・他:神経原性低血圧症―神経原性疾患による自律神経障害―.見逃されやすい低血圧症.治療92:2507-2511,2010
3)The Consensus Committee of the American Autonomic Society and the American Academy of Neurology:Consensus statement on the definition of orthostatic hypotension, pure autonomic failure, and multiple system atrophy. Clin Auton Res 6:125-126, 1996;Neurology 46:1470, 1996
4)木村俊紀・他:臥位高血圧にnitroglycerin徐放テープが有効であったacute pandysautonomiaの1例(会).神経治療 27:413,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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