medicina48巻8号

2011年08月発行

今月の主題 神経疾患common diseaseの診かた―内科医のためのminimum requirement

専門医との連携が重要な神経疾患の診かた―どうコンサルトするか/どうフォローするか

ALS，運動ニューロン疾患

著者： 菊池仁志¹

所属機関： ¹医療法人財団華林会村上華林堂病院神経内科

ページ範囲：P.1423 - P.1426

文献概要

ポイント

★感覚障害を伴わない進行性の筋力低下がある場合，ALS/運動ニューロン疾患を鑑別に挙げる．

★構音障害や嚥下障害で発症する球麻痺型ALSもあるので注意する．

★ALS患者の診療には多専門職種・多施設間によるチーム医療・医療連携が必要である．

参考文献

1）服部信孝，水野美邦：変性疾患．水野美邦（編）：神経内科ハンドブック，第3版，pp 823-890，医学書院，2003

2）Iwasaki Y, et al：The diagnostic pathway in amyotrophic lateral sclerosis. Amyotroph Lateral Scler Other Motor Neuron Disord 2：123-126, 2001

3）菊池仁志：「ALS患者さんの在宅療養をいかに支えていくか」―レスパイト入院を中心とした病院主導による総合的在宅サポート体制の構築．JALSA 79：6-7, 2010