icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina48巻9号

2011年09月発行

文献概要

今月の主題 視ないで診る消化器疾患―考える内科医のアプローチ 内科医がリードする消化器疾患の治療戦略

慢性便秘症

著者: 丸田紘史1 三浦総一郎1

所属機関: 1防衛医科大学校病院内科2

ページ範囲:P.1598 - P.1603

文献購入ページに移動
ポイント

★腹部腫瘍による閉塞(特に大腸癌)を見逃してはならない.また,腹部臓器による圧排や高カルシウム血症に潜む悪性腫瘍の可能性も見逃さぬようにする.

★薬剤性や全身疾患に伴う便秘を除外することが大切である.原因が1つとは限らない.

★下剤の乱用により,大腸平滑筋の萎縮が進行しslow transitへ移行することがないように,刺激性下剤への依存を防ぐことが必要である.

★直腸診は身体所見上重要である.直腸肛門部の器質的および機能的な障害のために排便が障害されている可能性がある.

参考文献

1)Locke GR 3rd, et al:AGA technical review on constipation. Gastroenterology 119:1766-1778, 2000
2)Emmanuel A:Current management strategies and therapeutic targets in chronic constipation. Ther Adv Gastroenterol 4:37-48, 2011
3)鳥居 明:便秘.診断と治療98(Suppl):250-253, 2010
4)高本俊介,他:便秘型IBSの治療.Progress in Medicine 28:2873-2876, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?