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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻9号

2011年09月発行

文献概要

今月の主題 視ないで診る消化器疾患―考える内科医のアプローチ 内科医がリードする消化器疾患の治療戦略

大腸憩室症

著者: 中澤敦1

所属機関: 1東京都済生会中央病院消化器内科

ページ範囲:P.1610 - P.1613

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ポイント

★大腸憩室の70%は無症状であり,15~25%は痛みを伴う炎症を起こし(憩室炎),5~15%は出血を認める.

★食物繊維の摂取とジョギングなどの運動で症候性憩室症の危険度を37%減少させることができる.

★憩室炎のない憩室腸管,あるいは憩室炎の部位とは離れた粘膜に慢性炎症を認めることがありdiverticular colitisと呼ばれて,症候性憩室症の原因の1つと考えられる.

参考文献

1)Nair P, et al:Vegetarianism, dietary fibre and gastro-intestinal disease. Dig Dis 12:177-185, 1994
2)Aldoori WH, et al:A prospective study of alcohol, smoking, caffeine, and the risk of symptomatic diverticular disease in men. Ann Epidemiol 5:221-228, 1995
3)Strate LL, et al:Physical activity decreases diverticular complications. Am J Gastroenterol 104:1221-1230, 2009
4)水城 啓,他:大腸憩室炎の重症度分類.消化器科41:215-219, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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