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文献詳細

雑誌文献

medicina48巻9号

2011年09月発行

文献概要

今月の主題 視ないで診る消化器疾患―考える内科医のアプローチ 内科医がリードする消化器疾患の治療戦略

慢性膵炎

著者: 朴沢重成1 佐伯恵太1 宮田直輝1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.1630 - P.1634

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ポイント

★慢性膵炎診療におけるプライマリケア医の最も重要な役割は,注意深い問診と身体所見による膵性疼痛かどうかの判断である.血液検査では明らかな異常が認められない場合もある.

★初期の診断と治療計画策定のためには,専門施設への早めのコンサルテーションが行われるべきであり,経過観察中も常に専門施設との密な連携が望ましい.合併症および膵癌の早期発見のために画像検査の定期的なフォローアップが必要である

★患者には慢性膵炎の自然経過をきちんと理解してもらい,病期に応じた治療と栄養管理を行う必要があることを理解してもらうようにする.断酒と禁煙指導が必須である.

参考文献

1)下瀬川徹:診断基準の概要と経緯.膵臓24:647-651, 2009
2)Lowenfels AB, et al:Pancreatitis and the risk of pancreatic cancer. N Engl J Med 20:1433-1437, 1993
3)Braganza JM, et al:Chronic pancreatitis. Lancet 377(9772):1184-1197, 2011
4)Satoh A, et al:Ethanol sensitizes NF-kappaB activation in pancreatic acinar cells through effects on protein kinase C-epsilon. Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol 291:432-438, 2006
5)特集:慢性膵炎の断酒・生活指導指針.膵臓25:617-681, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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