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今月の主題 外してならない循環器薬の使い方 2012
扉
著者: 山科章1
所属機関: 1東京医科大学第二内科
ページ範囲:P.7 - P.7
文献購入ページに移動 循環器領域に限ったことではないが,治療の目的は生活の質(QOL)と生命予後の改善であり,その基本は生活習慣改善と薬物療法である.カテーテル治療や外科手術などの侵襲的治療は,最適な内科治療(optimal medical therapy)と比較して,その予後やQOLを改善すると判断されるときに選択される.そのため,臨床医はそれぞれの疾患における治療ゴールや最適な内科治療について,十分に理解しておく必要がある.そういった観点から一般内科診療としてよく診る循環器疾患に焦点をあてて,「外してならない循環器薬の使い方2012」を特集した.
循環器領域はガイドラインがそろっており,日本循環器学会のホームページを開くと,現在49のガイドライン(http://www.j-circ.or.jp/guideline/index.htm)が紹介されている.日常診療で遭遇するほとんどの循環器領域をカバーしており,エビデンスに基づく標準的診療が紹介されている.しかし,ガイドラインは大規模臨床試験をもとに最新の知見をまとめた標準的診療を紹介するものであるが,個々の患者にすべて適応できるわけではない.実際の医療現場では患者の背景や病態を見極めたうえで個別の判断をしなければならない.エビデンスを参考にしながら,個々の患者への妥当性を考え,さらに,患者の価値観に合わせて最適な医療を判断するのがEBMである.そこには,外してならない臨床のコツがある.
循環器領域はガイドラインがそろっており,日本循環器学会のホームページを開くと,現在49のガイドライン(http://www.j-circ.or.jp/guideline/index.htm)が紹介されている.日常診療で遭遇するほとんどの循環器領域をカバーしており,エビデンスに基づく標準的診療が紹介されている.しかし,ガイドラインは大規模臨床試験をもとに最新の知見をまとめた標準的診療を紹介するものであるが,個々の患者にすべて適応できるわけではない.実際の医療現場では患者の背景や病態を見極めたうえで個別の判断をしなければならない.エビデンスを参考にしながら,個々の患者への妥当性を考え,さらに,患者の価値観に合わせて最適な医療を判断するのがEBMである.そこには,外してならない臨床のコツがある.
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