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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻1号

2012年01月発行

文献概要

今月の主題 外してならない循環器薬の使い方 2012 循環器疾患に対する薬物療法の基本

上室性頻脈性不整脈―心房期外収縮,発作性上室性頻拍,心房細動,心房粗動

著者: 松本万夫1

所属機関: 1埼玉医科大学国際医療センター心臓内科

ページ範囲:P.34 - P.38

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ポイント

★上室性頻脈性不整脈は種類と重症度により治療法が選択される.特に発作性上室性頻拍症は薬物療法よりも非薬物療法の有効性が高い.

★上室性頻脈性不整脈の中でも特に心房細動,心房粗動,心房頻拍では,原因疾患精査とそれに対する適切な治療が必要である.

★心機能低下例では,抗不整脈薬(特にⅠ群)は予後を増悪させる可能性があるので注意して使用する.

★心房粗動や心房細動に対し抗不整脈薬を使用するときには,薬剤による頻拍へ移行する危険性があることを念頭に治療する.

★抗不整脈薬はそれぞれ固有の作用・副作用があり,使用する抗不整脈薬の性質を十分に理解して使用する.

参考文献

1)Valentin F, et al:2011 ACCF/AHA/HRS Focused Updates Incorporated Into the Developed in partnership with the European Society of Cardiology and in 2006 Guidelines for the Management of Patients With Atrial Fibrillation;A Report of the American College of Cardiology Foundation/American Heart Association Task Force on Practice Guidelines Developed in partnership with the European Society of Cardiology and in collaboration with the European Heart Rhythm Association and the Heart Rhythm Society. JACC 57:e101-e198, 2011
2)循環器病の診断と治療に関するガイドライン同研究班報告:循環器疾患における抗凝固・抗血小板療法に関するガイドライン(2009年改訂版)http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2009_hori_h.pdf
3)循環器病の診断と治療に関するガイドライン(2010年度合同研究班報告):不整脈の非薬物治療ガイドライン(2011年改訂版).http://www.j-circ.or.jp/guideline/Circ J(in Print, 2012)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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