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今月の主題 外してならない循環器薬の使い方 2012 身につけるべき基本的な循環器薬の使い方
利尿薬
著者: 猪又孝元1
所属機関: 1北里大学医学部循環器内科学
ページ範囲:P.124 - P.127
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★利尿薬の立ち位置はうっ血解除を目的とした「目に見える治療」である.
★体液量過多の急性増悪例では,必要量の利尿薬を用いることに躊躇すべきでない.
★必要以上のループ利尿薬は,電解質異常,腎機能障害,さらには,心不全予後そのものを悪化させる危惧がある.
★バゾプレシン拮抗薬は,ループ利尿薬抵抗性を解決する切り札として期待されるが,適応や投与法に未知な点も多い.
★抗アルドステロン薬は,今やACE阻害薬などとともに「目に見えない治療」と認識されている.
★利尿薬の立ち位置はうっ血解除を目的とした「目に見える治療」である.
★体液量過多の急性増悪例では,必要量の利尿薬を用いることに躊躇すべきでない.
★必要以上のループ利尿薬は,電解質異常,腎機能障害,さらには,心不全予後そのものを悪化させる危惧がある.
★バゾプレシン拮抗薬は,ループ利尿薬抵抗性を解決する切り札として期待されるが,適応や投与法に未知な点も多い.
★抗アルドステロン薬は,今やACE阻害薬などとともに「目に見えない治療」と認識されている.
参考文献
1)Felker GM, et al:Diuretic strategies in patients with acute decompensated heart failure. N Engl J Med 364:797-805, 2011
2)Eshaghian S, et al:Relation of loop diuretic dose to mortality in advanced heart failure. Am J Cardiol 97:1759-1764, 2006
3)Volpe M, et al:Intrarenal determinants of sodium retention in mild heart failure;Effects of angiotensin-converting enzyme inhibition. Hypertension 30(2 Pt 1):168-176, 1997
4)Walma EP, et al:Withdrawal of long-term diuretic medication in elderly patients;A double blind randomised trial. BMJ 315:464-468, 1997
5)Pitt B, et al:The effect of spironolactone on morbidity and mortality in patients with severe heart failure. N Engl J Med 341:709-717, 1999
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