icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina49巻10号

2012年10月発行

文献概要

今月の主題 外来・病棟でのプライマリケアに必要な感染症の知識 頻度の高い病態

急性上気道炎

著者: 本村和久1

所属機関: 1沖縄県立中部病院プライマリケア・総合内科

ページ範囲:P.1680 - P.1683

文献購入ページに移動
ポイント

★「患者さんの考えるかぜ症状≠急性上気道炎」のことがある.まず,鼻汁を伴う上気道炎症状があるかどうかをチェックする.

★上気道炎症状で受診する重篤な疾患を除外する.急性喉頭蓋炎など窒息の可能性のある感染症,脳髄膜炎,心筋炎,糖尿病性ケトアシドーシスなどがある.

★急性上気道炎では,薬物治療の効果はきわめて限られている.

参考文献

1)本村和久:「症状」見抜き方ガイド―風邪をひいたので風邪薬がほしい」と訴えていた患者さん.エキスパートナース5月臨時増刊号28:98, 2012
2)本村和久:のどの痛みに要注意.モダンフィジシャン29:1062-1063, 2009
3)Uchihara T, Tsukagoshi H:Jolt accentuation of headache;The most sensitive sign of CSF pleocytosis. Headache 31:167-171, 1991
4)Imagawa A, et al:A novel subtype of type 1 diabetes mellitus characterized by a rapid onset and an absence of diabetes-related antibodies. Osaka IDDM Study Group. N Engl J Med 342:301-307, 2000
5)松島敏春,他:呼吸器感染症に関するガイドライン―成人気道感染症診療の基本的考え方,日本呼吸器学会,2003
6)Acute Respiratory Tract Infection Guideline Summaries http://www.cdc.gov/getsmart/campaign-materials/info-sheets/adult-nurti.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら