icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina49巻10号

2012年10月発行

文献概要

今月の主題 外来・病棟でのプライマリケアに必要な感染症の知識 頻度の高い病態

皮膚軟部組織感染症,動物咬症

著者: 有馬丈洋1 丹羽一貴1 本郷偉元1

所属機関: 1武蔵野赤十字病院感染症科

ページ範囲:P.1694 - P.1697

文献購入ページに移動
ポイント

★緊急疾患である壊死性軟部組織感染症を見逃さないようにする.皮膚の発赤,腫脹,疼痛をみて蜂窩織炎とゴミ箱診断してはならない.漫然と抗菌薬投与をしていると手遅れになるので,「表面を見たら深部を疑う」癖をつける.

★壊死性軟部組織感染症においては,デブリドマンなどの外科的介入を躊躇しない.抗菌薬投与も急がれるが,適切な全身管理と,ソースコントロールを優先して行う.

★病歴を詳しく取ることで,起因菌を予想できる.免疫抑制患者における起因菌,動物などとの接触における起因菌など,特殊な状況でカバーすべき病原体を知っておく.

参考文献

1)本郷偉元(監訳):感染症診療スタンダードマニュアル,pp 339-361,羊土社,2007
2)Anaya DA, et al:Necrotizing soft tissue infection;Diagnosis and management. Clin Infect Dis 44:705-710, 2007
3)IDATENセミナーテキスト編集委員会:市中感染症の考え方と進め方,pp 37-48,医学書院,2009
4)Stevens DL, et al:Practice guidelines for the diagnosis and management of skin and soft-tissue infections. Clin Infect Dis 41:1373-1406, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?