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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻10号

2012年10月発行

文献概要

今月の主題 外来・病棟でのプライマリケアに必要な感染症の知識 頻度の高い病態

急性腸炎

著者: 小林健二12

所属機関: 1聖路加国際病院一般内科 2聖路加国際病院メディローカス

ページ範囲:P.1704 - P.1707

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ポイント

★急性腸炎の治療で最も重要なのは脱水および電解質異常の補正である.

★旅行者下痢,細菌性赤痢,カンピロバクター感染では抗菌薬投与の有効性が示されている.

★サルモネラ感染のうち,高齢者,人工弁・人工血管置換後,ステロイド服用中,免疫不全状態の患者などでは腸管外感染のリスクが高いため抗菌薬を使用する.

★入院患者の下痢の原因として重要なのはClostridium difficile感染である.抗菌薬の使用,高齢者,PPIの使用などが危険因子となる.

参考文献

1)Mandell GL, et al:Mandell, Douglas, and Bennett's Principles and Practice of Infectious Diseases, 7th ed, pp1335-1351, Elsevier, Philladelphia, 2010
in hospitalized adults. JAMA 285:313-319, 2001
infection. Arch Intern Med 170:784-790, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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