文献詳細
文献概要
今月の主題 外来・病棟でのプライマリケアに必要な感染症の知識 見逃したくない疾患
バイオテロリズム
著者: 岩田健太郎1
所属機関: 1神戸大学大学院医学系研究科感染治療学分野
ページ範囲:P.1752 - P.1755
文献購入ページに移動ポイント
★バイオテロリズムは微生物やその産生物を用いて意図的に人の健康を害したり死に至らしめようという活動をいう.
★2001年,米国で炭疽菌を用いたバイオテロリズムが起き問題になった.
★その感染性と罹患時の危険性から3つのカテゴリーに分けられる.カテゴリーAが最もリスクが高い.
★稀な事象なので,見逃さないポイントを押さえておくのが重要である.日常診療とは違う,という「違和感」をきっかけとする.
★各感染症の感染性を理解して適切な感染対策を行う.
★バイオテロリズムは微生物やその産生物を用いて意図的に人の健康を害したり死に至らしめようという活動をいう.
★2001年,米国で炭疽菌を用いたバイオテロリズムが起き問題になった.
★その感染性と罹患時の危険性から3つのカテゴリーに分けられる.カテゴリーAが最もリスクが高い.
★稀な事象なので,見逃さないポイントを押さえておくのが重要である.日常診療とは違う,という「違和感」をきっかけとする.
★各感染症の感染性を理解して適切な感染対策を行う.
参考文献
1)最上丈二:バイオテロと医師たち,集英社,2002
2)Khan AS, et al:Public-health preparedness for biological terrorism in the USA. Lancet 356:1179-1182, 2000
3)Olson K:Aum Shinrikyo;Once and future threat? Emerg Infect Dis 5:513-516, 1999
4)Audi J, et al:Ricin poisoning;A comprehensive review. JAMA 294:2342-2351, 2005
5)Sweeney DA, et al:Anthrax infection. Am J Respir Crit Care Med 184:1333-1341, 2011
6)厚生労働省発表http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002672c.html(閲覧日2012年8月9日)
7)O'Brien KK, et al:Recognition and management of bioterrorism infections. Am Fam Physician 67:1927-1934, 2003
8)塚野尋子:感染症の話―ペスト,国立感染症研究所感染症研究センターhttp://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k01_g3/k01_51/k01_51.html(閲覧日2012年4月19日)
9)Cunha BA:Anthrax, tularemia, plague, ebola or smallpox as agents of bioterrorism;Recognition in the emergency room. Clin Microbiol Infect 8:489-503, 2002
10)横浜市衛生研究所http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/tularemia1.html(閲覧日2012年8月9日)
11)倉田 毅:感染症の話―ラッサ熱,国立感染症研究所感染症研究センターhttp://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_35/k02_35.html(閲覧日2012年4月19日)
掲載誌情報