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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻11号

2012年11月発行

文献概要

特集 いま,内科薬はこう使う 循環器薬

カルシウム(Ca)拮抗薬

著者: 小黒亮輔1 楽木宏実1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科老年・腎臓内科学

ページ範囲:P.50 - P.53

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 カルシウム(Ca)拮抗薬は強力な降圧作用を示し,糖脂質代謝へ悪影響を及ぼさず,副作用も少ないことから降圧治療の第一選択薬の一つとして頻用されている.強力な降圧効果により,高血圧患者の心血管イベント発症を抑制する.また,降圧療法以外にも狭心症治療薬や抗不整脈薬としても用いられている.臨床薬理的には,血管平滑筋への作用が強いジヒドロピリジン系(表1;L型,T型,N型)と,心筋や刺激伝導系に作用の強い非ジヒドロピリジン系(ベンゾチアゼピン,フェニルアルキルアミン)に分けられる.抗不整脈としての使い方については別項にあるため,本項では各種類のCa拮抗薬の使い方について降圧療法を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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