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特集 いま,内科薬はこう使う 呼吸器薬
鎮咳薬
著者: 桂蓉子1 熱田了1 瀬山邦明1
所属機関: 1順天堂大学医学部呼吸器内科
ページ範囲:P.106 - P.107
文献購入ページに移動咳嗽には,大きく分けて喀痰を伴う湿性咳嗽と喀痰を伴わない乾性咳嗽がある.一般に,湿性咳嗽は咳嗽の原因が気道内に過剰に分泌された喀痰を喀出する目的で出現するため,咳嗽そのものは治療対象とならないことが多く,喀痰のコントロールと原疾患の治療が主体となる.しかしながら,体力消耗や疼痛などにより患者のQOLが著しく低下する場合には,湿性咳嗽に対しても鎮咳薬の投与が考慮される.一方,乾性咳嗽は咳嗽そのものが治療対象となることが多く,中枢性および末梢性鎮咳薬が積極的に投与されることが多い2).鎮咳薬の一覧を表1に示す.
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