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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻11号

2012年11月発行

文献概要

特集 いま,内科薬はこう使う 消化器薬

大腸刺激性下剤

著者: 中澤敦1

所属機関: 1東京都済生会中央病院消化器内科

ページ範囲:P.172 - P.175

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 便秘は排便の回数と量が減り,腹部膨満や腹痛などの症状が発現した状態を指す.大腸刺激性下剤は弛緩性便秘が適応となり,投与された薬剤あるいは代謝産物が大腸粘膜を刺激して,蠕動運動を亢進させることで排便を促す薬剤である.大腸刺激性下剤にはアントラキノン系誘導体,ジフェノール誘導体がある.

 薬剤は腸内細菌により加水分解され,その分解産物の大腸粘膜刺激作用や壁内Auerbach神経叢刺激作用により,蠕動運動が亢進される.また,大腸粘膜上皮細胞にあるNA-K-ATPaseを抑制し,水分・Naの吸収を阻害する1)

参考文献

1)松岡 文,谷川原祐介:緩下剤の薬理.日比紀文,吉岡正洋(編):便秘の薬物療法,24-28,協和企画,2007
2)Locke GR 3rd, et al:AGA technical review on constipation. American Gastroenterological Association. Gastroenterology 119:1766-1778, 2000
3)上野文昭:大腸刺激性下剤.北原光夫,他(編):治療薬マニュアル,794-798,医学書院,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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