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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻11号

2012年11月発行

文献概要

特集 いま,内科薬はこう使う 消化器薬

C型肝炎ウイルス治療薬

著者: 田中克明1

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター

ページ範囲:P.208 - P.210

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 C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus:HCV)感染による炎症の持続により,慢性肝炎から肝硬変・肝細胞癌へと進展することから,HCV排除を目指した抗ウイルス薬の開発が進行中である.従来からペグインターフェロンとリバビリンの併用療法がC型慢性肝炎に対する標準的抗ウイルス療法とされてきたが,難治性のHCV genotype 1・高ウイルス量症例では著効率40~50%にとどまり,約半数の症例でHCVが排除できていない.2011年11月より第一世代プロテアーゼ阻害薬であるテラプレビルが保険適応となり,ペグインターフェロンとリバビリンを組み合わせた3剤併用療法で抗ウイルス効果も大幅に増加したが,高度の貧血,重篤な皮膚病変などの有害事象も多く,使い方にも配慮が求められている.

参考文献

1)Kumada H, et al:Telaprevir with peginterferon and ribavirin for treatment-naive patients chronically infected with HCV of genotype 1 in Japan. J Hepatol 56:78-84, 2012
2)Hayashi N, et al:Efficacy and safety of telaprevir, a new protease inhibitor, for difficult-to-treat patients with genotype 1 chronic hepatitis C. J Viral Hepat 19:134-142, 2012
3)Ghany MG, et al:An update on treatment of genotype 1 chronic hepatitis C virus infection:2011 practice guideline by the American Association for the Study of Liver Diseases. Hepatology 54:1433-1444, 2011
錠250mg使用成績調査(全例調査)月度報告.2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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