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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻11号

2012年11月発行

文献概要

特集 いま,内科薬はこう使う 消化器薬

経口抗癌剤

著者: 長谷部行健1 種村宏之1 中崎晴弘1

所属機関: 1大船中央病院消化器外科

ページ範囲:P.221 - P.224

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 本邦における経口抗癌剤の使用は,1981年に5-FU経口剤が承認されたことに始まる.以後,さまざまな抗癌剤が開発されてきたが,その歴史のなかでプロドラッグ化,biochemical modulationは抗腫瘍効果の増強に重要な役割を果たした1)

 一方で,抗癌剤の毒性の軽減への取り組みも研究され,1999年に承認されたTS-1以降の世代の抗癌剤は,抗腫瘍効果の増強に加え毒性の軽減にも十分に留意され開発された.

参考文献

1)佐藤 温,他:内服経口抗がん剤―フッ化ピリミジン系抗癌剤とその併用療法(胃癌・大腸癌).Biotherapy 15:439-446, 2001
2)Douillard JY,et al:Multicenter phaseⅢ study of uracil/tegafur and oral leucovorin versus fluorouracil and leucovorin in patients with previously untreated metastatic colorectal cancer. J Clin Oncol 20:3605-3616, 2002
3)白坂哲彦,田口鐵男:5-FUの発見から経口抗癌剤S-1の開発までの薬剤コンセプト.癌と化療33:4-18, 2006
4)西田正則:新規経口フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍薬カぺシタビン(ゼローダ)の薬理学的特徴と臨床効果.日薬理誌122:549-553, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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