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特集 いま,内科薬はこう使う 神経・筋疾患薬
抗めまい薬
著者: 山本昌彦1 吉田友英1
所属機関: 1東邦大学医療センター佐倉病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.260 - P.263
文献購入ページに移動 めまい疾患は,その症状の起こり方や程度,訴え方,随伴する症状などが多様である.この違いは,障害の部位,程度,患者自身の感じ方などの要素が絡んでいる.めまいは,内耳性めまいと中枢性めまいとに大きく分けられるが,ほかには心因性めまい,更年期症状としてのめまい,整形外科的・眼科的めまいなど多岐にめまい症状として扱われることが多い.めまい症状の訴えがあるものの,病態や原因がはっきりしない場合,所見がとれない場合などもあり,その扱いに苦慮することも少なくない.本項では,症状や障害がはっきりしている内耳性めまい疾患について,めまい症状に対する薬物治療とそのほかの治療法を説明したい.
参考文献
1)山本昌彦:めまい・耳鳴の臨床 対症療法的な薬物治療.臨床と薬物治療15:487-490, 1996
2)武田憲昭:耳性めまいの治療.臨と薬物治療15:467-469, 1996
3)武田憲昭:抗めまい薬の作用メカニズム.Equilibrium Res 59:93-102, 2000
4)深谷 卓:臨床医学でのエビデンス.Equilibrium Res 61:221-223, 2002
5)中村 正:めまいの薬物治療のエビデンス―その現状と問題.Equilibrium Res 61:224-230, 2002
6)重野浩一郎:めまい薬の上手な使い方 めまい薬物療法のEBM. ENTONI 53:30-36, 2005
7)武田憲昭:めまい薬の上手な使い方.日本醫事新報4243:10-14, 2005
8)山本昌彦:耳鼻咽喉科における小児への投薬 動揺病―小児に多い乗り物酔いの対策―.ENTONI 79:45-49, 2007
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