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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻11号

2012年11月発行

文献概要

特集 いま,内科薬はこう使う 代謝・栄養障害薬

フィブラート系薬剤

著者: 南雲彩子1 白井厚治1

所属機関: 1東邦大学医療センター佐倉病院内科・糖尿病内分泌代謝センター

ページ範囲:P.289 - P.290

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 フィブラート系薬剤は,主にトリグリセリド低下作用を有し,HDL-コレステロール(HDL-C)を上昇させる作用がある.トリグリセリドは,VLDL,レムナントによって運ばれており,動脈硬化とは間接的にかかわる.フィブラート系薬剤の抗動脈硬化作用は必ずしも確立はしていないが,冠動脈疾患発生を抑制するとの報告もあり,機序としては,脂質低下作用以外に,peroxisome proliferator-activated receptor(PPAR)-α活性化が直接,間接的に作用することが挙げられている.食事療法,運動療法,飲酒制限のみでは改善しない高中性脂肪血症に対するフィブラート系薬剤の使い方について述べる.

参考文献

1)Tenenbaum A, et al:Peroxisome proliferator-activated receptor ligand bezafibrate for prevention of Type 2 diabetes mellitus in patients with coronary artery disease. Circulation 109:2197-2202, 2004
2)Tenenbaum A, et al:Bezafibrate for the secondary prevention of myocardial infarction in patients with metabolic syndrome. Arch Intern Med 165:1154-1160, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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