文献詳細
特集 いま,内科薬はこう使う
代謝・栄養障害薬
文献概要
フィブラート系薬剤は,主にトリグリセリド低下作用を有し,HDL-コレステロール(HDL-C)を上昇させる作用がある.トリグリセリドは,VLDL,レムナントによって運ばれており,動脈硬化とは間接的にかかわる.フィブラート系薬剤の抗動脈硬化作用は必ずしも確立はしていないが,冠動脈疾患発生を抑制するとの報告もあり,機序としては,脂質低下作用以外に,peroxisome proliferator-activated receptor(PPAR)-α活性化が直接,間接的に作用することが挙げられている.食事療法,運動療法,飲酒制限のみでは改善しない高中性脂肪血症に対するフィブラート系薬剤の使い方について述べる.
参考文献
1)Tenenbaum A, et al:Peroxisome proliferator-activated receptor ligand bezafibrate for prevention of Type 2 diabetes mellitus in patients with coronary artery disease. Circulation 109:2197-2202, 2004
2)Tenenbaum A, et al:Bezafibrate for the secondary prevention of myocardial infarction in patients with metabolic syndrome. Arch Intern Med 165:1154-1160, 2005
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