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特集 いま,内科薬はこう使う 代謝・栄養障害薬
カルシトニン製剤
著者: 山田真介1 稲葉雅章1
所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学
ページ範囲:P.338 - P.340
文献購入ページに移動 カルシトニンは哺乳類では主に甲状腺C細胞から分泌されるペプチドホルモンで,骨吸収抑制作用・鎮痛作用などの薬理作用を有する.カルシトニンの活性値は哺乳類よりもウナギやサケなどの魚類において高いため,合成ウナギカルシトニン誘導体(エルカトニン)や合成サケカルシトニン誘導体〔カルシトニン(サケ)〕が開発され,特に骨粗鬆症性疼痛における第一選択薬として推奨されている.
参考文献
1)Yoh K, et al:Health-related quality of life(HRQOL)in Japanese osteoporotic patients and its improvement by elcatonin treatment. J Bone Miner Metab 23:167-173, 2005
2)山根雄幸,他:骨粗鬆症患者の腰背部痛および胃食道逆流症(GERD)症状に対するエルカトニン投与効果の縦断的検討.Osteoporosis Japan 18:51-53, 2010
3)Tanaka S, et al:Effects of calcitonin treatment in patient with osteoporosis who developed acute low back pain due to a new vertebral fracture. Osteoporosis Int 22(Suppl):S326, 2011
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