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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻11号

2012年11月発行

文献概要

特集 いま,内科薬はこう使う 感染症薬

抗マラリア薬

著者: 味澤篤1

所属機関: 1都立駒込病院感染症科

ページ範囲:P.468 - P.469

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メファキン®(メフロキン):錠剤
作用機序

 マラリア原虫は,ヒト赤血球中のヘモグロビンを取り込み,食胞で分解し,アミノ酸の供給源として利用する.このとき遊離するヘムは原虫にきわめて有害であるため,これを重合させヘモゾイン(マラリアピグメント)として無毒化する.

 メファキン®は,キニーネのキノリン構造をもとに作られた抗マラリア薬で,食胞の機能阻害やヘムの重合阻害作用を生じ,抗マラリア作用を発現するものと考えられている.

参考文献

1)「輸入熱帯病・寄生虫症に対する稀少疾病治療薬を用いた最適な治療法による医療対応の確立に関する研究」班:寄生虫症薬物治療の手引き―2010,改訂第7版,2010
2)メファキン「ヒサミツ」錠275 添付文書,2010年4月改訂(第5版)
3)塩酸キニーネ「ホエイ」添付文書,2008年2月改訂(第6版社名変更)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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