icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina49巻12号

2012年11月発行

文献概要

今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで 絶対に見逃してはいけない腎疾患診察のポイント

現病歴と身体所見からわかること

著者: 伊藤孝史1

所属機関: 1島根大学医学部附属病院腎臓内科

ページ範囲:P.1884 - P.1888

文献購入ページに移動
ポイント

★臨床症状や身体所見から判断される症候群的分類の代表がWHO分類であり,この分類では糸球体疾患を急性腎炎症候群,急速進行性腎炎症候群,反復性または持続性血尿,慢性腎炎症候群,ネフローゼ症候群の5つの臨床診断に分類している.

★早期に急性腎障害を診断できる世界共通の診断基準として,RIFLE分類が提唱された.また急性腎障害は,その原因により腎前性,腎性,腎後性に分類される.

★腎疾患の症候としては,尿の性状・尿量の異常,体液および電解質の異常,腎機能の異常,血圧の異常,全身症状,腎外症状などがあり,その特徴的な症候を見逃さないように注意が必要である.

参考文献

1)Churg J, et al:Renal disease;Classification and atlas of glomerular disease, pp 19-20,医学書院,Tokyo, 1995
2)日本腎臓学会(編):CKD診療ガイド2012,東京医学社,2012
3)Bellomo R, et al:Acute renal failure-definition, outcome, measures, animal models, fluid therapy and information technology needs;The Second International Consensus Conference of the Acute Dialysis Quality initiative(ADQI)Group. Crit Care 8:R204-212, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?