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今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで 絶対に見逃してはいけない腎疾患診察のポイント
血液検査・尿検査のチェックポイントと新しいバイオマーカー
著者: 森潔1 向山政志1 中尾一和1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科内分泌代謝内科
ページ範囲:P.1894 - P.1897
文献購入ページに移動★腎疾患の原因はきわめて多様であり,その障害部位を絞り込むために血液検査,尿検査は重要な位置づけを占める.
★腎機能の評価には血清クレアチニン,シスタチンC,クレアチニンクリアランスなどの測定値が用いられるが,簡便な推定糸球体濾過量も有用である.
★腎疾患の原因を考えるうえで重要な検査を挙げると尿中の蛋白,血尿,NAG,β2ミクログロブリンや血中のIgG,IgA,補体,ASO,ANCA,PRA,PACなどがある.
★新規バイオマーカーの尿中Ngalや尿中L-FABPは急性腎障害の超早期診断に特に有用であるが,慢性腎臓病の重症度や予後とも相関する.
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