文献詳細
今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで
絶対に見逃してはいけない腎疾患診察のポイント
文献概要
ポイント
★画像診断で確定しうるCKDの原因疾患は,多発性囊胞腎などに限られており,現時点で腎生検診断に代わるものではない.
★腎血流ドップラー法によって測定される腎実質内の小動脈のresistive indexは,CKDにおける腎機能障害進行の独立したリスク因子となる.
★CTアンギオによる三次元再構成腎動脈血管像は,腎動脈狭窄の診断において感度・特異度ともに90%を超える優れた検査法である.ただしヨード造影剤による造影剤腎症の発症には,十分に注意する.
★BOLD-MRIなどの新たな画像診断は,CKDの経過観察や治療効果判定において,腎生検に代わる非侵襲的な検査法として期待される.
★画像診断で確定しうるCKDの原因疾患は,多発性囊胞腎などに限られており,現時点で腎生検診断に代わるものではない.
★腎血流ドップラー法によって測定される腎実質内の小動脈のresistive indexは,CKDにおける腎機能障害進行の独立したリスク因子となる.
★CTアンギオによる三次元再構成腎動脈血管像は,腎動脈狭窄の診断において感度・特異度ともに90%を超える優れた検査法である.ただしヨード造影剤による造影剤腎症の発症には,十分に注意する.
★BOLD-MRIなどの新たな画像診断は,CKDの経過観察や治療効果判定において,腎生検に代わる非侵襲的な検査法として期待される.
参考文献
1)Sugiura T, Wada A:Resistive index predicts renal prognosis in chronic kidney disease. Nephol Dial Transplant 24:2780-2785, 2009
2)日本腎臓学会・日本医学放射線学会・日本循環器学会(編):腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2012,東京医学社,2012
3)Grantham JJ, et al:Volume progression in polycystic kidney disease. N Engl J Med 354:2122-2130, 2006
4)Inoue T, et al:Noninvasive evaluation of kidney hypoxia and fibrosis using magnetic resonance imaging. J Am Soc Nephrol 22:1429-1434, 2011
掲載誌情報