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今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで 腎機能を悪化させないために行うべき治療とは
CKDにみられる高尿酸血症は治療すべきか?
著者: 内田俊也1
所属機関: 1帝京大学医学部内科
ページ範囲:P.1918 - P.1921
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★高尿酸血症はCKDの進行因子である可能性がある.
★進行したCKDではほとんどが腎臓からの尿酸排泄低下型である.
★したがって第一選択薬として従来考慮されなかった尿酸排泄促進薬が有効である.
★肝代謝を有する新規尿酸産生阻害薬の有効性も期待される.
★尿量が減少した透析患者において高尿酸血症は心血管イベントの危険因子である可能性がある.治療薬は尿酸産生阻害薬である.
★高尿酸血症はCKDの進行因子である可能性がある.
★進行したCKDではほとんどが腎臓からの尿酸排泄低下型である.
★したがって第一選択薬として従来考慮されなかった尿酸排泄促進薬が有効である.
★肝代謝を有する新規尿酸産生阻害薬の有効性も期待される.
★尿量が減少した透析患者において高尿酸血症は心血管イベントの危険因子である可能性がある.治療薬は尿酸産生阻害薬である.
参考文献
1)日本透析医学会(編):図説 わが国の慢性透析療法の現況 2010年12月31日現在,2011
2)Iseki K, Ikemiya Y, Inoue T, et al:Significance of hyperuricemia as a risk factor for developing ESRD in a screened cohort. Am J Kidney Dis 44:642-650, 2004
3)Johnson ES, et al:Predicting the risk of end-stage renal disease in the population-based setting:a retrospective case-control study. BMC Nephrol 12:17, 2011
4)Badve SV, et al:Challenges of conducting a trial of uric-acid-lowering therapy in CKD. Nat Rev Nephrol 7:295-300, 2011
5)Siu YP, et al:Use of allopurinol in slowing the progression of renal disease through its ability to lower serum uric acid level. Am J Kidney Dis 47:51-59, 2006
6)Goicoechea M, et al:Effect of allopurinol in chronic kidney disease progression and cardiovascular risk. Clin J Am Soc Nephrol 5:1388-1393, 2010
7)内田俊也:慢性腎臓病(CKD)に合併する高尿酸血症に対するベンズブロマロンの臨床的有用性の検討.医学と薬学57:879-882, 2007
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