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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻12号

2012年11月発行

文献概要

今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで 腎機能を悪化させないために行うべき治療とは

経口吸着炭は,いつ開始すべきか?

著者: 小西一典1 中野茂2 古家大祐1

所属機関: 1金沢医科大学糖尿病・内分泌内科学 2志賀クリニック

ページ範囲:P.1935 - P.1937

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ポイント

★腎機能低下に伴い,体内に蓄積されやすく,腎障害や心血管疾患をもたらす尿毒症物質として,インドキシル硫酸がある.

★経口吸着炭は,尿毒症物質を腎臓に到達させる前に腸管内で吸着させ,便中に排泄させる.

★進行の速い糖尿病腎症では,血清クレアチニン(sCr)値が上昇していなくても,顕性腎症前期の段階からの経口吸着炭投与が,腎機能悪化や心血管事故抑制を期待できる.

参考文献

1)Niwa T, et al:The protein metabolite hypothesis, a model for the progression of renal failure;An oral adsorbent lowers indoxyl sulfate levels in undialyzed uremic patients. Kidney Int 52:S23-28, 1997
2)Akizawa T, et al:Effect of a carbonaceous oral adsorbent on the progression of CKD;A multicenter, randomized, controlled trial. Am J Kidney Dis 54:459-467, 2009
)initiated in early stage chronic kidney disease stunts the progression of renal dysfunction in type 2 diabetic subjects. Diabetes Res Clin Pract 81:310-315, 2008
4)Ueda H, et al:AST-120 treatment in pre-dialysis period affects the prognosis in patients on hemodialysis. Ren Fail 30:856-860, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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