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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻12号

2012年11月発行

文献概要

今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで 腎疾患の鑑別とマネジメントの要点

急速進行性腎炎・血管炎を見逃さないために

著者: 菊池正雄1 藤元昭一2

所属機関: 1宮崎大学医学部内科学講座循環体液制御学分野 2宮崎大学医学部血液・血管先端医療学講座

ページ範囲:P.1952 - P.1956

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ポイント

★RPGNは血尿を主体とする検尿異常と数週~数カ月の経過で急速に腎機能低下をきたす疾患の総称である.

★腎炎を示唆する検尿異常を初めて指摘された高齢者にはRPGNを疑いBUN,血清クレアチニンの検査を行う必要がある.

★ANCA関連血管炎は腎のみならず肺,皮膚,神経系など多臓器に血管炎をきたす全身性疾患であり,腎以外の症状が前面に出ることもある.

★不明熱の原因として感染症や悪性疾患と並んで膠原病や血管炎症候群がよく知られている.

★ほかの慢性腎臓病にANCA関連血管炎が発症することもあり,検尿所見の変化や急激な腎機能悪化の際には注意する.

参考文献

1)堺 秀人,他:急速進行性腎炎症候群の診療指針.日腎会誌44:55-82, 2002
2)松尾清一,他:急速進行性腎炎症候群の診療指針第2版.日腎会誌53:509-555, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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