文献詳細
今月の主題 連携して診る腎疾患―タイムリーな紹介から患者マネジメントまで
腎疾患の鑑別とマネジメントの要点
文献概要
ポイント
★浮腫をきたし尿蛋白定性3+以上の患者をみた際はネフローゼ症候群を疑い,尿蛋白定量または随時尿の尿蛋白/尿クレアチニン比(g/gCr)を測定する.3.5g/日以上で診断基準をみたす.
★血清アルブミンを測定する.3.0g/dl 以下で診断基準を満たす.
★上記の2点を満たせば,今後の腎生検を含めた精査と治療方針決定のため,腎専門医への紹介を検討する.
★浮腫そのものを取ることは治療の本質ではない.しかし,患者のADLや呼吸状態に影響を及ぼすような体液過剰の際は減塩と利尿薬による治療の適応となる.
★利尿薬による治療中には毎日体重を測定する.急性腎障害や血栓症などの治療による合併症を避けるため,体重減少の目安は1kg/日以下が望ましい.
★浮腫をきたし尿蛋白定性3+以上の患者をみた際はネフローゼ症候群を疑い,尿蛋白定量または随時尿の尿蛋白/尿クレアチニン比(g/gCr)を測定する.3.5g/日以上で診断基準をみたす.
★血清アルブミンを測定する.3.0g/d
★上記の2点を満たせば,今後の腎生検を含めた精査と治療方針決定のため,腎専門医への紹介を検討する.
★浮腫そのものを取ることは治療の本質ではない.しかし,患者のADLや呼吸状態に影響を及ぼすような体液過剰の際は減塩と利尿薬による治療の適応となる.
★利尿薬による治療中には毎日体重を測定する.急性腎障害や血栓症などの治療による合併症を避けるため,体重減少の目安は1kg/日以下が望ましい.
参考文献
1)今井圓裕,他:「ネフローゼ症候群診療指針」厚生労働省難治性疾患克服研究事業進行性腎障害に関する調査研究班,難治性ネフローゼ症候群分科会.日腎会誌53:78-122, 2011
2)Reiser J, et al:Induction of B7-1 in podocytes is associated with nephrotic syndrome. J Clin Invest 113:1390-1397, 2004
3)Brater DC:Diuretic therapy. N Engl J Med:339:387-395, 1998
4)Ostermann M, et al:Frusemide administration in critically ill patients by continuous compared to bolus therapy. Nephron Clin Pract:107:c70-76, 2007
5)Yoshimura A, et al:Aggravation of minimal change nephrotic syndrome by administration of human albumin. Clin Nephrol 37:109-114, 1992
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