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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻12号

2012年11月発行

文献概要

連載 依頼理由別に考える心臓超音波検査とりあえずエコーの一歩先へ・2

依頼理由{その1}つづき 息切れの患者さんがいますが,心不全でしょうか?とりあえずエコーお願いします!

著者: 鶴田ひかる1 香坂俊1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部循環器内科

ページ範囲:P.2016 - P.2021

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 前回は心臓の大きさや収縮能(ejection fraction:EF(イーエフ))の評価のしかたについて説明しました.適切な心臓の拍出を保つためには,収縮する性能だけではなく,拡張する性能も重要なのです.皆様ご存じだったでしょうか,心臓は「押す」だけの武骨な臓器ではなく,同時に「引く」こともできる柔軟性をもちあわせているのです.今回は,見えそうで見えない,でもどうしても見たい拡張能という指標について勉強していきたいと思います.

 まずここで拡張能に関するルールを提示します.

参考文献

1)山田博胤,大木崇:僧帽弁口血流波形.大木崇・竹中克(編):拡張期学Diastologyのすべて,pp 48-58,文光堂,2010
2)Paulus WJ, et al:How to diagnose diastolic heart failure;A consensus statement on the diagnosis of heart failure with normal left ventricular ejection fraction by the Heart Failure and Echocardiographic Association of the European Society of Cardiology. Eur Heart J 28:2539-2550, 2007
3)Tsang B, et al:Left atrial volume as a morphophysiologic expression of left ventricular diastolic dysfunction and relation to cardiovascular risk. Am J Cardiol 90:1284-1289, 2002
4)Steimle AE, et al:Sustained hemodynamic efficacy of therapy tailored to reduce filling pressures in survivors with advanced heart failure. Circulation 96:1165-1172, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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