文献詳細
今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ
下痢症へのアプローチ
文献概要
ポイント
★抗菌薬関連性腸炎として,偽膜性腸炎,出血性腸炎,MRSA腸炎が挙げられる.
★C .difficile 感染症で,偽膜性腸炎などを包括する疾患概念をC .difficile 関連疾患(CDAD)という.
★CDADは欧米にて強毒株によるアウトブレイク,炎症性腸疾患患者の病態悪化への関与などで注目が高まっている.
★抗菌薬関連腸炎が疑われた際には,原因薬剤の中止と同時に,C .difficile 毒素検出キットや便培養,内視鏡検査を施行し,速やかに適切な治療を行うことが望ましい.
★抗菌薬関連性腸炎として,偽膜性腸炎,出血性腸炎,MRSA腸炎が挙げられる.
★
★CDADは欧米にて強毒株によるアウトブレイク,炎症性腸疾患患者の病態悪化への関与などで注目が高まっている.
★抗菌薬関連腸炎が疑われた際には,原因薬剤の中止と同時に,
参考文献
1)大川清孝,他:抗生物質起因性大腸炎―出血性大腸炎,偽膜性腸炎,MRSA腸炎.消化器内視鏡 22:1257-1261, 2010
感染症.胃と腸43:1629-1636, 2008
infection;Epidemiology, risk factors and management. Nat Rev Gastroenterol Hepatol 8:17-26, 2011
and inflammatory bowel disease. Inflamm Bowel Dis 14:1432-1442, 2008
5)花井洋行:炎症性腸疾患の急性増悪(再燃)における腸管細菌感染症の実態.平成22年度難治性腸管障害に関する調査研究(渡辺班),p 145,2011
掲載誌情報