icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina49巻2号

2012年02月発行

文献概要

今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ 下痢症へのアプローチ

抗菌薬関連性腸炎

著者: 池谷賢太郎1 飯田貴之1 花井洋行1

所属機関: 1浜松南病院消化器病・IBDセンター

ページ範囲:P.231 - P.234

文献購入ページに移動
ポイント

★抗菌薬関連性腸炎として,偽膜性腸炎,出血性腸炎,MRSA腸炎が挙げられる.

C.difficile感染症で,偽膜性腸炎などを包括する疾患概念をC.difficile関連疾患(CDAD)という.

★CDADは欧米にて強毒株によるアウトブレイク,炎症性腸疾患患者の病態悪化への関与などで注目が高まっている.

★抗菌薬関連腸炎が疑われた際には,原因薬剤の中止と同時に,C.difficile毒素検出キットや便培養,内視鏡検査を施行し,速やかに適切な治療を行うことが望ましい.

参考文献

1)大川清孝,他:抗生物質起因性大腸炎―出血性大腸炎,偽膜性腸炎,MRSA腸炎.消化器内視鏡 22:1257-1261, 2010
感染症.胃と腸43:1629-1636, 2008
infection;Epidemiology, risk factors and management. Nat Rev Gastroenterol Hepatol 8:17-26, 2011
and inflammatory bowel disease. Inflamm Bowel Dis 14:1432-1442, 2008
5)花井洋行:炎症性腸疾患の急性増悪(再燃)における腸管細菌感染症の実態.平成22年度難治性腸管障害に関する調査研究(渡辺班),p 145,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら