medicina49巻2号

2012年02月発行

今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ 便秘症へのアプローチ

機能性便秘

著者： 河野友彰¹ 松本譽之¹

所属機関： ¹兵庫医科大学消化器内科下部消化管科

ページ範囲：P.257 - P.259

ポイント

★機能性便秘を疑い診察にあたる際には，病歴，内服薬などの詳細な問診が必要である．

★機能性便秘の診断には器質的疾患を否定する必要がある．

★さらに二次性便秘の原因となる全身的疾患，薬剤がないか精査する．

★大腸通過遅延型，排便機能障害型などの病態を把握する．

参考文献

1）金澤　素，福土　審：機能性便秘と機能性腹部膨満．治療学41：603-606, 2007

2）McCrea GL, et al：Pathophysiology of constipation in the older adult. World J Gastroenterol 14：2631-2638, 2008

3）加藤恭一，松本譽之：機能性便秘―疾患概念と治療法．成人病と生活習慣病39：83-87, 2009

4）佐々木大輔，他：高齢者の過敏性腸症候群．日本臨牀64：1516-1520, 2006

5）Bassotti G, Villanacci V：A practical approach to diagnosis and management of functional constipation in adults. Intern Emerg Med（2011 Oct 2）