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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻2号

2012年02月発行

文献概要

今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ 便秘症へのアプローチ

直腸肛門機能障害による便秘に対するアプローチ

著者: 神山剛一1 荒木靖三1 野明俊裕1

所属機関: 1大腸肛門病センター高野会くるめ病院

ページ範囲:P.260 - P.263

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ポイント

★直腸肛門機能障害による便秘の診断は直腸肛門機能検査が有用である.

★評価にあたっては便を押し出す力が十分であるかどうかや,骨盤底筋群(肛門括約筋,肛門挙筋など)に不要な力が入っていないかどうかの観察が重要である.

★治療の基本は食生活の指導であり,次いでバイオフィードバック療法などの保存療法で,手術適応は限定的である.

参考文献

1)Wald A, et al:Functional Anorectal Disorders. The Functinal Gastrointentinal Disorders, 3rd ed, pp 639-685, Allen Press Inc., USA, 2006
2)Locke GR 3rd, et al:American Gastroenterological Association medical position statement;Guidelines on constipation. Gastroenterology 119:1761-1766, 2000
3)神山剛一,他:排便障害に対する客観的評価法の意義.日ストーマ・排泄会誌 26:117,2010
4)中尾真由美,他:排出障害に対する直腸・肛門管怒責圧診断.日本大腸肛門病会誌 64:373-374,2011
5)神山剛一,他:直腸瘤に対するTVM-Pが排便機能に及ぼす影響.日本排尿機能学会誌 21:245,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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