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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻2号

2012年02月発行

文献概要

今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ 便秘症へのアプローチ

下剤や便秘薬の濫用の問題点とその対処法

著者: 加藤公敏1 水野滋章1 森山光彦1

所属機関: 1日本大学医学部消化器肝臓内科

ページ範囲:P.275 - P.277

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ポイント

★人口高齢化により便秘による下剤の常用者は増加する傾向にある.

★神経性食思不振症あるいは神経性過食症など摂食障害における下剤濫用の頻度は高い.

★下剤濫用による電解質異常,酸性尿酸アンモニウム結石は注意すべき合併症である.

★食事と排便習慣の改善,運動についての指導により,便秘による下剤の常用を防ぐことが重要である.

参考文献

1)Roerig, JL, et al:Laxative abuse;Epidemiology, diagnosis and management. Drugs 70:1487-1503, 2010
2)平塚秀夫:刺激性下剤を使い続けるのは有害なのか? 治療88:720-722, 2006
3)加藤祐司,他:緩下剤の長期乱用による酸性尿酸アンモニウム結石の1例―本邦報告例の検討.泌尿紀要 50:799-803, 2004
4)Dick WH, et al:Laxative abuse at a cause for ammonium urate renal calculi. J Urol 143:244-247, 1990

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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