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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻2号

2012年02月発行

文献概要

今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ 便通異常をきたしやすい病態と対処法

便通異常の性差医療―妊娠を中心に

著者: 中尾絵美子1 飯塚文瑛1

所属機関: 1東京女子医科大学病院消化器内科

ページ範囲:P.290 - P.293

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ポイント

★便秘は男性に比べ女性で高頻度である.性差を生じる主な原因としては,男性に比べ弱い腹筋や月経周期におけるホルモンの作用(月経ごとに月経前2週間が便秘傾向を増強すること)が挙げられる.

★妊婦においても,妊娠4カ月までおよび妊娠6カ月以降,便秘傾向となる.便秘の放置により痔疾患の原因・増悪因子となりうることはもちろん,流・早産の誘因となることもあり,早期からの適切な対処が必要である.

参考文献

1)関根 憲,池上靖子:便秘.周産期医37増刊:131-133, 2007
2)森村美奈,他:女性性に配慮した過敏性腸症候群の診療.日心療内誌14:34-39, 2010
3)武田 卓:月経前症候群(PMS)の診断と治療.産婦治療101:612-615, 2010
4)高橋 裕:便秘.Medicina 33:1714-1716, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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