文献詳細
今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ
便通異常をきたしやすい病態と対処法
文献概要
ポイント
★薬剤の副作用としての下痢は,急速通過型下痢,浸透圧性下痢,分泌性下痢,滲出性下痢に分類される.
★薬剤性下痢の多くは軽症ですみ,その原因薬剤の中止で治癒する場合が多いが,偽膜性大腸炎,急性出血性大腸炎などの難治例もある.
★新しい薬剤を開始してから,便秘が出現または悪化した場合には,まず薬剤による副作用ではないかと疑うことが重要である.
★抗精神病薬,オピオイドなどの場合,開始時から緩下剤を併用し便秘対策をすることが重要である.
★薬剤の副作用としての下痢は,急速通過型下痢,浸透圧性下痢,分泌性下痢,滲出性下痢に分類される.
★薬剤性下痢の多くは軽症ですみ,その原因薬剤の中止で治癒する場合が多いが,偽膜性大腸炎,急性出血性大腸炎などの難治例もある.
★新しい薬剤を開始してから,便秘が出現または悪化した場合には,まず薬剤による副作用ではないかと疑うことが重要である.
★抗精神病薬,オピオイドなどの場合,開始時から緩下剤を併用し便秘対策をすることが重要である.
参考文献
1)垂水研一,他:Clostridium difficile感染症.INTESTINE 15:54-59, 2011
2)田辺 誠:急性出血性大腸炎.長廻 紘(編):電子コロノスコピー,pp 301-304,南江堂,1993
3)大川清孝,他:薬剤性腸炎.INTESTINE 14:47-51, 2010
4)矢島知治:便秘.日比紀文(編):からだの科学―大腸の病気のすべて,pp 98-101,日本評論社,2010
掲載誌情報