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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻2号

2012年02月発行

文献概要

今月の主題 下痢と便秘―今日的アプローチ 便通異常をきたしやすい病態と対処法

薬剤の副作用としての便通異常

著者: 内藤裕二1

所属機関: 1京都府立医科大学消化器内科学

ページ範囲:P.307 - P.311

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ポイント

★薬剤の副作用としての下痢は,急速通過型下痢,浸透圧性下痢,分泌性下痢,滲出性下痢に分類される.

★薬剤性下痢の多くは軽症ですみ,その原因薬剤の中止で治癒する場合が多いが,偽膜性大腸炎,急性出血性大腸炎などの難治例もある.

★新しい薬剤を開始してから,便秘が出現または悪化した場合には,まず薬剤による副作用ではないかと疑うことが重要である.

★抗精神病薬,オピオイドなどの場合,開始時から緩下剤を併用し便秘対策をすることが重要である.

参考文献

1)垂水研一,他:Clostridium difficile感染症.INTESTINE 15:54-59, 2011
2)田辺 誠:急性出血性大腸炎.長廻 紘(編):電子コロノスコピー,pp 301-304,南江堂,1993
3)大川清孝,他:薬剤性腸炎.INTESTINE 14:47-51, 2010
4)矢島知治:便秘.日比紀文(編):からだの科学―大腸の病気のすべて,pp 98-101,日本評論社,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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