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―田邉晃久 編―心臓突然死を予知するための―不整脈ノンインベイシブ検査 フリーアクセス
著者: 杉本恒明1
所属機関: 1関東中央病院
ページ範囲:P.244 - P.244
文献購入ページに移動心臓性突然死の多くは電気的失調なのであるから,その前触れは心電図のどこかに潜んでいないだろうか,と考えるところである.第一に特異な心電図波形がある.QT延長症候群,QT短縮症候群,ブルガダ症候群などである.T波変動性(TWV)もその一つである.これらを検出するためには,各種の負荷試験が行われる.第二には,波形に秘められた微小な信号の検出がある.加算平均心電図,ウェーブレット変換解析などである.第三には,トリガーとしての自律神経機能変調がある.これには,心拍数変動性,heart rate turbulence(HRT)があり,圧受容体感受性や,ティルト試験の役割もある.
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