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今月の主題 内科医のための気管支喘息とCOPD診療 気管支喘息,COPDの新たな認識
COPD,喘息の診断と検査のポイントは
著者: 塩谷隆信1 佐竹將宏1 佐藤一洋2 佐野正明2
所属機関: 1秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻理学療法学講座 2秋田大学大学院医学系研究科呼吸器内科学講座
ページ範囲:P.376 - P.379
文献購入ページに移動★アトピー素因があり,小児期や若年期に発症し,夜間の発作性喘鳴を伴い,寛解と増悪を繰り返す呼吸困難を主症状とした症例は,気管支喘息である可能性が高い.
★65歳以降の高齢者で重喫煙歴があり,ゆっくりと発症し,労作時呼吸困難を主訴とする症例はCOPDである可能性が高い.
★治療的診断として,吸入ステロイド薬の吸入効果が大きいのは気管支喘息であり,長時間作用性抗コリン薬(LAMA)の効果が大きいのはCOPDである.
★気管支喘息とCOPDの合併症例も多いので,吸入ステロイド薬およびLAMAは,臨床的に両疾患に有用である可能性がある.
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