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連載 感染症フェローのシンガポール見聞録・3
風邪の鑑別に「デンギィー」
著者: 馳亮太1
所属機関: 1亀田総合病院感染症科
ページ範囲:P.371 - P.371
文献購入ページに移動デング熱は,ネッタイシマカやヒトスジシマカによって媒介されるウイルス性の発熱疾患で,主な症状は,発熱,筋肉痛,関節痛,発疹で,通常は1週間程度で軽快します.デングウイルスには4つの血清型があることがわかっており,罹患した血清型のみに終生免疫ができるので,生涯で最大4回罹患する可能性があります.確定診断にはIgM抗体やPCR検査が用いられ,2~3日で結果が判明します.軽症ですむ症例が多い一方,著しい血小板低下と血管透過性亢進から出血傾向,ショックへと至ることがあり,このようなタイプを重症デング(以前のデング出血熱に相当)と呼びます.
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