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今月の主題 神経内科エマージェンシー―日常臨床でどこまで対応できるか どのような治療を行うか―実践的アプローチ
重症筋無力症クリーゼ
著者: 鈴木重明1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部神経内科
ページ範囲:P.652 - P.655
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★近年の免疫療法の進歩により,重症筋無力症(MG)のクリーゼをきたす頻度は著しく低下している.
★クリーゼは筋無力性クリーゼとコリン作動性クリーゼに分けられるが,後者の頻度はきわめて低い.
★重篤な球症状に伴い,喀痰排出が悪い場合にはクリーゼに陥るリスクが高い.
★MG急性増悪に対して血液浄化療法あるいは大量γグロブリン療法が選択される.
★近年の免疫療法の進歩により,重症筋無力症(MG)のクリーゼをきたす頻度は著しく低下している.
★クリーゼは筋無力性クリーゼとコリン作動性クリーゼに分けられるが,後者の頻度はきわめて低い.
★重篤な球症状に伴い,喀痰排出が悪い場合にはクリーゼに陥るリスクが高い.
★MG急性増悪に対して血液浄化療法あるいは大量γグロブリン療法が選択される.
参考文献
1)Drachman DB:Myasthenia gravis. N Engl J Med 330:1797-1810, 1994
2)Suzuki S, et al:Clinical and immunological differences between early and late-onset myasthenia gravis in Japan. J Neuroimmunol 230:148-152, 2011
3)Thomas CE, et al:Myasthenia gravis;Clinical features, mortality, complications, and risk factors for prolonged intubation. Neurology 48:1253-1260, 1997
4)Suzuki S, et al:Three types of striational antibodies in myasthenia gravis. Autoimmune Dis 740583(Epub 2011 Jul 17), 2011
5)Suzuki S, et al:Classification of myasthenia gravis based on autoantibodies status. Arch Neurol 64:1121-1124, 2007
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