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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻4号

2012年04月発行

文献概要

今月の主題 神経内科エマージェンシー―日常臨床でどこまで対応できるか どのような治療を行うか―実践的アプローチ

頭部外傷

著者: 今野慎吾1 北原孝雄1

所属機関: 1北里大学病院救命救急センター

ページ範囲:P.670 - P.674

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ポイント

★防ぎうる外傷死の回避を目的とした,外傷初期診療手順JATECがあり,これに従い,呼吸・循環(primary surveyのABC)の安定化を優先する.

★「切迫するD」を宣言するには,primary surveyのABCの安定化が必須条件である.

★「切迫するD」を宣言したら,脳神経外科医にコンサルトする.

★頭部外傷のなかには,“talk and deteriorate”が存在する.

参考文献

1)日本神経外傷学会:重症頭部外傷の治療・管理のガイドライン,第2版,pp1-101,医学書院,2007
2)荒木 尚,横田裕行:頭部外傷診療─頭部外傷分類(日本外傷学会/日本神経外傷学会).救急医学12:1744-1747,2010
3)安心院康彦:頭部外傷診療─JATECにおける重症頭部外傷患者のprimary surveyと蘇生.救急医学12:1748-1751,2010
4)日本救急医学会JATECカリキュラム作成小委員会:JATECコース受講生マニュアルVer. 3.1,(2010年2月作成)
5)Marshall LF:A new classification of head injury based on computerized tomography. J Neuro Surg 75:S14-S20, 1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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