medicina49巻4号

2012年04月発行

今月の主題 神経内科エマージェンシー―日常臨床でどこまで対応できるか

どのような治療を行うか―実践的アプローチ

内科的原因による意識障害（低血糖，CO₂ナルコーシス）および中毒

著者： 松下隆司¹ 下濱俊¹

所属機関： ¹札幌医科大学神経内科学講座

ページ範囲：P.684 - P.686

文献概要

ポイント

★意識障害で来院した患者に対しては初期対応（気道，呼吸，循環の確認と低血糖の除外）を行う．

★神経学的診察では意識レベルの評価，脳神経，眼の観察，深部腱反射が重要である．

★鑑別診断はAIUEO TIPSを基に病歴，診察所見と合わせて原因を検索する．

★神経学的所見に左右差を認めても，すぐに頭蓋内病変が原因と決めつけない．

参考文献

1）Ikeda M, et al:Using vital signs to diagnose impaired consciousness；cross sectional observational study. BMJ 325:800-802, 2002

2）上條吉人:イラスト＆チャートでみる急性中毒診療ハンドブック，医学書院，2005

3）中毒データベース検索システムhttps://endai.umin.ac.jp/cgi-open-bin/hanyou/lookup/search.cgi?parm=poison

4）日本中毒学会ホームページhttp://jsct.umin.jp/index.html