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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻5号

2012年05月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病治療薬2012―皆が知りたい新しい治療A to Z 変化する抗糖尿病薬内服治療

インクレチンアナログと併用するスルホニルウレア(SU)薬―使い方のポイント

著者: 前田貴子1 荒木栄一1

所属機関: 1熊本大学大学院生命科学研究部代謝内科学

ページ範囲:P.801 - P.803

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ポイント

★GLP-1アナログ製剤はSU薬と併用することが多い.

★SU薬の投与量は,「インクレチン(GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬)の適正使用に関する委員会」からのrecommendationを参考にする.

★現時点で本邦の保険診療上では,リラグルチドはSU薬との併用のみ認められているが,エキセナチドはSU薬だけでなく,ビグアナイド系薬剤またはチアゾリジン系薬剤との併用も可能である.

★GLP-1アナログ製剤は,SU薬との併用の際には重篤な低血糖がみられることがあるため,投与初期は特に慎重な経過観察が必要である.

参考文献

1)Hinke SA,et al:Plasticity of the beta cell insulin secretory competence.J Physiol 558(Pt 2):369-380,2004
2)清野 裕:ヒトGLP-1受容体作動薬リラグルチドの血糖降下作用:患者ベースライン特性によるサブ解析.診断と治療 99:2143-2149,2011
3)日本糖尿病学会:インクレチン(GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬)の適正使用に関する委員会報告(http://www.jds.or.jp/jds_or_jp0/uploads/photos/797.pdf)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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