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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻5号

2012年05月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病治療薬2012―皆が知りたい新しい治療A to Z 自己注射療法の新たな展開

GLP-1(glucagon-like peptide-1)アナログ製剤リラグルチド(ビクトーザ®)のよい適応となるのは?

著者: 五十川陽洋1 柴輝男2

所属機関: 1三井記念病院糖尿病代謝内科 2東邦大学医療センター大橋病院糖尿病・代謝内科

ページ範囲:P.813 - P.816

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ポイント

★インクレチンアナログのよい適応は,内因性インスリン分泌が保たれている肥満2型糖尿病である.

★インクレチンアナログを単剤で使用する場合,低血糖のリスクはほぼなく血糖値を改善させ,体重を減少させる.

★インクレチンアナログをSU薬と併用する場合は,低血糖への注意が重要である.

★高度に内因性インスリン分泌が低下している糖尿病では,インクレチンアナログは決してインスリンの代替薬にはなりえない.

参考文献

1)清野 裕(監修),稲垣暢也,他(編):インクレチン治療GLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬による新たな糖尿病治療.フジメディカル出版,2009
2)Hojberg PV, et al:Four weeks of near-normalization of blood glucose improves the insulin response to glucagon-like peptide-1 and glucose-dependent insulinotropic polypeptide in patients with type 2 diabetes. Diabetologia 52:199-207, 2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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