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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻5号

2012年05月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病治療薬2012―皆が知りたい新しい治療A to Z 自己注射療法の新たな展開

1型糖尿病のインスリン頻回注射による管理

著者: 卯木智1 前川聡1

所属機関: 1滋賀医科大学内科学講座(糖尿病・腎臓・神経内科)

ページ範囲:P.851 - P.854

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ポイント

★1型糖尿病患者のインスリン療法の基本は,できるだけ生理的なインスリン分泌パターンを模倣するため,(超)速効型インスリンの食前投与と1~2回の持効型インスリン投与によるインスリン頻回注射(basal-bolus療法)である.

★インスリン強化療法は,患者本人が自己血糖測定を併用し,食事,血糖値に応じてインスリン投与量を自主的に調節する方法である.

★1型糖尿病患者の食事療法は,インスリン注射と食事がうまくかみ合うようにすることが重要である.

★インスリン投与量の増減は責任インスリン法によって行う.

参考文献

1)The Diabetes Control and Complications Trial Research Group:The effect of intensive treatment of diabetes on the development and progression of long-term complications in insulin-dependent diabetes mellitus. N Engl J Med 329:977-986, 1993
2)日本糖尿病学会(編):糖尿病治療ガイド2010,p. 61,文光堂,2010
3)Lepore M, et al:Pharmacokinetics and pharmacodynamics of subcutaneous injection of long-acting human insulin analog glargine, NPH insulin, and ultralente human insulin and continuous subcutaneous infusion of insulin lispro. Diabetes 49:2142-4248, 2000
4)Jacobsen IB, et al:Evidence-based insulin treatment in type 1 diabetes mellitus. Diabetes Res Clin Pract 96:1-10, 2009
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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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