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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻5号

2012年05月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病治療薬2012―皆が知りたい新しい治療A to Z 自己注射療法の新たな展開

糖尿病合併妊娠のインスリン管理のコツ

著者: 柳沢慶香1 内潟安子2

所属機関: 1東京女子医科大学東医療センター内科 2東京女子医科大学糖尿病センター

ページ範囲:P.856 - P.860

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ポイント

★母児合併症の予防のため,妊娠中には厳格な血糖管理が必要である.

★妊娠中の薬物療法はインスリン療法が原則である.

★現在,妊娠中に使用できるインスリン製剤は速効型インスリンと中間型インスリン,そして超速効型インスリンではインスリンリスプロ,インスリンアスパルトの2種類,そしてこれらの混合製剤である.

★妊娠中の糖代謝やインスリン需要量の変化を理解し,インスリン量の調節を行うことが大切である.

参考文献

1)平松祐司・他:正常妊婦におけるグルコアルブミン,ヘモグロビンA1cの基準範囲の設定.糖尿病と妊娠10:22-26,2010
2)第一出版編集部(編):日本人の食摂取基準,2010年版─厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書,第一出版,2010
3)Gluckman PD, Hanson MA:Living with the past:evolution, development, and patterns of disease. Science 305:1733-1736, 2004
4)「健やか親子21」推進検討会:妊産婦のための食生活指針,pp 28-29,2006
5)Bhattacharyya A, et al:Insulin lispro and regular insulin in pregnancy. Q J Med 94:255-260, 2001
6)Mathiesen ER, et al:Maternal glycemic control and hypoglycemia in type 1 diabetic pregnancy:A randomized trial of insulin aspart versus human insulin in 322 pregnant women. Diabetes Care 30:771-776, 2007
7)Pollex E, et al:Safety of insulin glargine use in pregnancy:A systematic review and meta-analysis. Ann Pharmacother 45:9-16, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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