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今月の主題 新規経口抗凝固薬の光と影 新旧経口抗凝固薬の薬理学的特徴に基づいた使用上の注意
腎機能障害,肝機能障害,糖尿病,高血圧,高齢者などの場合
著者: 桑島巌1
所属機関: 1東京都健康長寿医療センター
ページ範囲:P.1012 - P.1016
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★大規模臨床試験では,服薬管理ができない高齢者や腎障害合併高齢者などは対象から除外されており,実臨床とは異なる世界である.
★新規抗血栓薬の登場は,脳塞栓/全身性塞栓症予防のための選択肢が増えたと解釈すべきである.
★現在ワルファリンで良好にコントロールされ特に不自由を感じていなければ,新規抗凝固薬に変更する必要はない.
★大規模臨床試験では,服薬管理ができない高齢者や腎障害合併高齢者などは対象から除外されており,実臨床とは異なる世界である.
★新規抗血栓薬の登場は,脳塞栓/全身性塞栓症予防のための選択肢が増えたと解釈すべきである.
★現在ワルファリンで良好にコントロールされ特に不自由を感じていなければ,新規抗凝固薬に変更する必要はない.
参考文献
1)Connolly SJ, et al for the RE-LY Steering Committee and investigators:Dabigatran versus warfarin in patients with atrial fibrillation. N Engl J Med 361:1139-1151, 2009
2)Patel MR, et al and the ROCKET AF steering committee, for the ROCKET AF investigators:Rivaroxaban versus warfarin in nonvalvular atrial fibrillation. N Engl J Med 365:883-891, 2011
3)Lassen MR, et al;ADVANCE-2 investigators:Apixaban versus enoxaparin for thromboprophylaxis after knee replacement(ADVANCE-2);A randomised double-blind trial. Lancet 375:807-815, 2010
4)Granger CB, et al for the ARISTOTLE Committees and Investigators:Apixaban versus warfarin in patients with atrial fibrillation. N Engl J Med 365:981-992, 2011
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