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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻6号

2012年06月発行

文献概要

連載 こんなときどうする?内科医のためのリハビリテーションセミナー・3

廃用(1)入院の場合

著者: 坂田佳子1 上月正博2

所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野 2東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻

ページ範囲:P.1090 - P.1093

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症例

〔85歳,女性〕

既往歴:脳梗塞(70歳),高血圧

現病歴:脳梗塞後遺症として軽度の左片麻痺があったが,T字杖歩行は可能であり,日常生活活動(ADL)も入浴以外は自立していた.

 200X年6月下旬に感冒症状が出現した.市販薬を服用して様子をみていたが,症状が改善しないために内科外来を受診した.肺炎と診断され入院となり,抗菌薬投与による治療が開始されたが,徐々に呼吸苦が増強し酸素飽和度の低下も出現した.胸部X線上で心拡大と胸水貯留を認め,うっ血性心不全の併発と診断された.その後,3週間ほどで肺炎および心不全は軽快したが,この間ほとんどベッド上安静を強いられていたため,立ち上がることもできなくなり,リハビリテーション(リハ)科に紹介された.

参考文献

1)上月正博:生活習慣病のリハビリテーション.医学のあゆみ 203:821-826,2002
2)Mahoney FI,et al:Functional evaluation;The Barthel Index.Meryland St Med J 14:61-65,1965
3)千野直一(監訳):FIM―医学的リハビリテーションのための統一的データセット利用の手引き,慶応義塾大学医学部リハビリテーション科(訳),医学書センター,1991
4)佐直信彦:日常生活活動.中村隆一(監修):入門リハビリテーション医学,第3版,pp 266―277, 医歯薬出版,2008
5)小泉龍一,他:体力低下と低活動.臨床リハ 17:123-128,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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