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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻7号

2012年07月発行

文献概要

今月の主題 肝硬変update―より良き診療のために 肝硬変合併症の治療

食道・胃静脈瘤の内視鏡治療

著者: 小原勝敏1

所属機関: 1福島県立医科大学附属病院内視鏡診療部

ページ範囲:P.1194 - P.1198

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ポイント

★静脈瘤治療を安全かつ効果的に行うには,患者の病態と門脈血行動態の把握が重要である.

★硬化療法(EIS)は食道静脈瘤とその供血路を閉塞する治療法であり,食道静脈瘤結紮術(EVL)に比べ,再発率は低く,患者の予後を改善する.

★EVL単独では再発率が高く,EIS(AS法)との併用が有用である.さらに,アルゴンプラズマ凝固法(APC)による地固めの追加は再発率をより低下させる.

★孤立性胃静脈瘤(Lg)出血に対する第1選択の治療法は内視鏡治療であり,シアノアクリレート(CA)系薬剤注入法がきわめて有用である.

★Lg治療後の再発防止効果を得るためには,CA注入法によるLg閉塞のみならず,5%EOによる供血路閉塞が重要である.

参考文献

1)金川博史,他:バルーン下逆行性経静脈的塞栓術(Balloon-occluded retrograde transveous obliteration)による胃静脈瘤の1治験例.日消誌88:1459-1462, 1991
2)日本消化器病学会(編):肝硬変診療ガイドライン,南江堂,2010
3)小原勝敏,他:食道・胃静脈瘤内視鏡治療ガイドライン.日本消化器内視鏡学会(監修):消化器内視鏡ガイドライン,pp 215-233, 第3版,医学書院,2006
4)小原勝敏:硬化療法―地固め法.日門脈亢会誌8:128-135, 2002
5)小原勝敏:胃・食道静脈瘤の治療法―硬化療法.Mebio 19:8-15, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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