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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻7号

2012年07月発行

文献概要

今月の主題 肝硬変update―より良き診療のために 肝硬変合併症の治療

門脈圧亢進症の薬物療法

著者: 楢原義之1 金沢秀典1 坂本長逸1

所属機関: 1日本医科大学消化器内科

ページ範囲:P.1204 - P.1207

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ポイント

★門脈圧亢進症は,肝内血管抵抗の上昇と門脈血流量の増加により生じる.

★門脈圧を低下させる薬剤は,肝内血管抵抗を低下させるものと,門脈血流量を減少させるものに大別される.

★門脈血流量を減少させる薬剤にはバソプレシンやプロプラノロールなどがあり,食道静脈瘤の治療に用いられる.

★肝内血管抵抗を低下させる薬剤の臨床的応用には今後の検討が必要である.

参考文献

1)Laleman W, et al:Portal hypertension;From pathophysiology to clinical practice. Liver Int 25:1079-1090, 2005
2)Bosch J, Abraldes JG:Variceal bleeding;Pharmacological therapy. Dig Dis 23:18-29, 2005
3)de Franchis R:Evolving consensus in portal hypertension. Report of the Baveno IV consensus workshop on methodology of diagnosis and therapy in portal hypertension. J Hepatol 43:167-176, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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