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文献詳細

雑誌文献

medicina49巻7号

2012年07月発行

文献概要

今月の主題 肝硬変update―より良き診療のために 肝硬変合併症の治療

耐糖能異常の病態と治療

著者: 吉治仁志1 福井博1

所属機関: 1奈良県立医科大学第3内科(消化器・内分泌代謝内科)

ページ範囲:P.1218 - P.1220

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ポイント

★肝硬変患者は耐糖能異常を有していることが多い.

★肝硬変における耐糖能異常は多くの場合,インスリン抵抗性を伴っている.

★インスリン抵抗性は肝線維化や肝癌といった病態進展に重要な役割を果たしている.

★通常の2型糖尿病治療とは異なった点に注意する必要がある.

参考文献

1)河盛隆三:「糖のながれ」の中心にある肝.医学のあゆみ229:1101-1106, 2009
2)坂口一彦:肝硬変に伴う耐糖能異常―その病態と治療.Diabetes Frontia 18:524-527, 2007
3)吉治仁志,福井 博:インスリン抵抗性と肝癌.Liver Cancer J 2:127-132, 2010
4)堀田 饒,他:アンケート調査による日本人糖尿病の死因―1991~2000年の10年間,18,385名での検討.糖尿病50:47-61, 2007
5)木原康之:慢性肝炎・肝硬変に合併した糖尿病の治療.プラクティス25:64-68, 2008
6)Yoshiji H, et al:Combination of branched-chain amino acids and angiotensin-converting enzyme inhibitor suppresses the cumulative recurrence of hepatocellular carcinoma;A randomized control trial. Oncol Rep 26:1547-1553, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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